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CLIP400 ベルトドライブコンバージョンの組立方法
400クラス超小型電動ヘリコプター
テールドライブをベルトドライブ方式に変更により、
メンテナンス性、耐久性が向上!
CLIP400 ベルトドライブコンバージョン
はじめに
 昨年(2004年)に400クラスの小型電動ヘリとしては初の国内デビューを果たしたCLIP400は、そのフライト性能のポテンシャルの高さと、徹底した小型・軽量化と高効率・低消費電力フライトで、かつて無いロングフライトを可能にしました。また、超小型・電動機ゆえに近所のちょっとした空地でのフライトができるようになり、飛行場を選ばないフライトエリア選択の自由度など、従来の電動ヘリでは考えられなかった常識を打ち破ることに成功し、大きな反響となりました。
 このようにCLIP400は非常に完成度の高い電動ヘリには違いありませんでしたが、しかしながら、先発がゆえに当初から若干の問題を抱えていたことも否めません。発売初期のCLIP400のテールドライブはシャフトドライブ方式を採用しており、ドライブシャフトとテールアウトプットシャフトの連結には、クラウンギヤによる方式が採用されていました。このクラウンギヤは樹脂製の非常に小さなパーツであったため、ランディング時にテールローターが地面や草などをたたくと、ドライブシャフト側の金属ギヤに負けてしまい、ギヤの歯をなめてしまい易かったのです。 この問題は、後にクラウンギヤ方式からベベルギヤ方式に変更され、テールローター側は解決しました。しかし、テール側のギヤ強度が上がったために、今度はモーター側のクラウンギヤが欠け易くなり、片方の強度を増すともう片方が破損し易くなるといった具合に、いたちごっこになってしまいました。このようなシャフトドライブ方式がゆえの問題を抱えていたCLIP400を尻目に、相次いで他社から後発の400クラスの電動ヘリが発売され、しかも、そのどれもがテール駆動はベルトドライブ方式を採用しており、次第にユーザーもそちらに目がいくようになったことも事実です。
 唯一弱点となっていたCLIP400のテールドライブ方式を、遂にこの度ベルトドライブ方式に変更できるベルトドライブコンバージョンが発売されました。さらに、現在(2005年10月時点)のCLIP400のキットには、ベルトドライブコンバージョンセットが付属しており、従来のシャフトドライブとベルトドライブのどちらでも選択できるとてもお得な内容となっております。 ※既にベルトドライブ用の各種パーツも単品販売を開始しております。
 このベルトドライブコンバージョンは、メインフレームごと変更するといったかなり大がかりなもので、シャフトをベルトに変更するだけといった暫定的な小手先の変更ではなく、完璧を目指した設計者の技術魂が見え隠れする内容となっております。
 フレームのサイズは従来のシャフトドライブの時のものと同じで、リンケージ関係はそのままの状態で使用でき、ほとんど再調整をする必要がありません。また、ベルトドライブ化しても重量アップは無く、飛行性能を損なうことがなくベルトドライブ化ができるようになっています。ボディはもちろん、サーボ、受信機などのR/Cメカ類もそのままの状態で移植すればOKです。
 この一年の間に実に多くの400クラスの電動ヘリコプターが各社から発売されましたが、今でも他の400クラスの電動ヘリと比べてみても、CLIP400の性能は全く見劣りするものではありません。他機種は全備重量600gをこえるものが多い中、CLIP400の場合は10分以上のフライトができる3セル-2100mAhの比較的大きなLiPoバッテリーを搭載しても、550g程度で仕上げることが可能です。フライト時間よりも運動性能を重視するユーザーであれば、1300mAh程度のLiPoの搭載でさらに軽量化することも可能です。このベルトドライブコンバージョンでCLIP400のテールドライブをベルトドライブ化することにより、R/Cヘリ入門者はもちろん、3Dフライトを目指すベテランフライヤーの方にも充分ご満足いただけるものと思っております。
ベルトドライブコンバージョンセットの内容
メーカー品番 製品名
G011 V2 テールアウトプットシャフトセット
G281 V2 ベルトギヤーシャフト
G371 V2 ベルト
H001 V2 メインフレームセット
H014 V2 テールギヤーケースセット
H016 V2 テールブームサポートクランプセット
H018 V2 ベルトギヤーマウントセット
M005 V2 テールブーム
ベルトドライブコンバージョンセットには、従来のシャフトドライブ方式のCLIP400をベルトドライブに変更するためのパーツが一式揃っています。

 ベルトドライブコンバージョンの組立方法については、製品には取扱説明書が同封されていないため、以前から多くの方からお問い合わせを頂いておりました。早くこの記事を掲載しようと考えてはいたのですが、私自身なかなか時間が取れなかったことと、私の所有するシャフトドライブ方式のCLIP400が思いの他調子が良く、ギヤが破損するようなことが全くなく、必要にせまられることがなかったために、このページの掲載が遅くなってしまいました。この件につきましては深くお詫びを申し上げます。
 ベルトドライブコンバージョンの組立方法については、部品点数も少なく、シンプルな構成ですので、以前にベルトドライブ方式のヘリコプターを製作した経験のある方であれば、戸惑うこともなく組立ができると思います。とはいっても、初めてこのCLIP400でR/Cヘリにデビューした方に、説明無しでこのベルトドライブコンバージョンを組み立てるのは、不安かとお察し致します。ぜひこのページをご一読頂き、ベルトドライブコンバージョン組立の一助として頂ければ幸いです。

製作・組立手順
<-- ベルトドライブコンバージョンを組み立てる前にシャフトドライブ方式のCLIP400から、テールローター、テールローターグリップ、テールローターハブ、テールピッチヨーク、テールピッチコントロールレバー、2×5×2.5Lボールベアリング(2個)を取り外しておきます。
※このパーツは、ベルトドライブの場合にもそのまま使用します。
<-- 2個のテールギヤーケースそれぞれに、上記で取り外した2×5×2.5Lボールベアリングをはめ込みます。
<-- テールアウトプットシャフトに取り付けられている樹脂製のプーリーにベルトを掛け、テールアウトプットシャフトを左右からテールギヤーケースのボールベアリングの穴を通し、それぞれのギヤーケースを合わせます。
付属の小ネジ(5個)をギヤケースの右側のそれぞれのビス穴に通し、仮止めしておきます。一番長いネジは、テールギヤーケース最尾部の部分に使用してください。
<-- テールローターハブを取付ける前に、ハブ取付用のM2キャップスクリューのネジ山部にネジロック剤を塗布しておきます。(2個とも)
<-- テールアウトプットシャフトにテールピッチヨークとテールローターハブをを通し、先程ネジロック剤を塗布したM2キャップスクリュー2個でシャフトに取付けます。テールローターの取付位置は、テールアウトプットシャフトの先端がハブ端面から1.5mm程出る位置にハブを固定します。
 次にテールピッチコントロールレバーにワッシャーを入れて、ギヤーケースに平ワッシャー付のビスで取付けます。
平ワッシャー付のビスは、テールコントロールレバーが軽く前後に動くように締め過ぎないように注意してください。
<-- テールブームの内径側の先端エッジ部分がベルトと接触した場合に、ベルトを傷付けないように、テールブームの内径側のぐるりをヤスリなどで面取り加工をしておくと良いでしょう。
テールブームの両サイド共に面取りしておきます。
<-- テールブームにベルトをを通し、組み上がったギヤーケースをテールブームに取付けます。ギヤーケースのネジは未だ本締めせずに、テールブームからギヤーケースが外れない程度に締めておきます。テールブームには2個テールブームサポートクランプを通しておきます。
<-- ベルトギヤーマウントに付属のベアリング2個を、それぞれギヤーマウントの上側と下側のホルダー穴部分に挿入しておきます。
ベアリングが傾いたまま挿入しないように、真っ直ぐに圧入してください。
<-- ベルトギヤーシャフトをベルトギヤーマウントに取付けたベアリングの穴に挿入し、付属のナイロンナットで固定します。
ナイロンナットを締め付けた後、ギヤーシャフトが軽く回転することを確認しておいてください。
<-- フレームを組み立てる前に、全体の配置関係を確認しておきます。
<-- フレーム部分を拡大した写真です。
 フレームのどの位置にどの部品を取り付けるとよいか、お分かり頂けましたでしょうか?
 右側のフレームにボールベアリング2個とエレベータークランク、ピッチレバーショイントを仮止めしておきます。
写真にはギヤーマウントが付いていますが、これは取付位置を示すために置いているだけで、実際には、ここでは取り付けません。(ギヤーマウントはテールブーム取付時にベルトを通す時に取り付けます。)
テールブームを固定するための樹脂製のクランプも同様に、実際にはテールブームをフレームに取り付ける時に使用します。
<-- 左右のフレームを合わせて、付属のビスで取り付けます。ピッチレバーショイントを固定するためのネジも忘れずに締めておきましょう。(ピッチレバーショイントが軽く上下にスライドできる程度に締め付けてください。)
 フレームが組み上がったら、スワッシュプレートやスタビライザー、ローターヘッドが取り付いたメインシャフトにマストスットッパーを通します。
 フレームにはオートローテーションスリーブ取付け済のメインギヤを予め入れておいて、メインシャフトをフレーム上部のベアリング穴部から挿入し、メインギヤーを貫通させます。
 メインシャフトがフレームの2個目のベアリング穴を通り、ピッチレバーショイント側に出てきたら、メインシャフトに2個目のマストストッパーを通し、マストストッパーのイモネジを横から締め付け、固定します。
 メインシャフト全体をを上側に引っ張った状態で、メインギヤを下側に押さえて、オートローテーションスリーブのイモネジ2個を締め付け固定します。
 スワッシュプレートの下側のマストストッパーを下側に押さえて、同様に横からイモネジを締め付け、マストストッパーを固定します。
<-- ナット4個をフレームの下側のナット用穴に入れて、テールブームを付属の樹脂製クランプとビス4本で取付けます。ビス4本は本締めせずに、ここでは仮止めとします。
ベルトを1/4回転捻ってベルトギヤーシャフトのプーリー部分に引っ掛けますが、この時テールローターの回転方向が逆回転とならないようベルトを捻る方向を間違えないように充分注意してください。テールーローターの回転方向は機体を右横側から見た場合、時計方向回転が正しい回転方向です。
 プーリーにベルト掛けたら、フレームにギヤマウントを上から挿入し、フレームに4本のビスで固定します。
 
 テールブームを後方に少し引っ張り、ベルトの貼り具合を調節します。あまり強く引っ張り過ぎると、モーターの負荷が増えますので、ベルトを横から軽く押した時に少したわむ(3〜5mm)程度のテンションになるように調節し、テールブーム取付用のネジ4本を本締めし、フレームに固定します。

モーターをフレームの下側から入れてビス2本で固定します。この時モーターのピニオンギヤとメインギヤ及びベルトギヤー間のギャップ調整をします。ピニオンギヤとメインギヤが最も深く噛み合わさった位置で僅かな隙間(0.1〜0.2mmくらい)が空くように調節し、モーター取付け用ネジを本締めし、モーターを取付けます。
<-- テールブームサポートクランプとフレームをテールブームサポート2本で連結し、同時にランディングギヤーも取り付けます。
 水平尾翼と垂直尾翼(スタビライザー&フィン)をテールブームサポートに付属のネジで取付けます。
 最後にテールアウトプットシャフトが水平となるようにギヤーケースを少し回転させて位置を調節し、ギヤーケース取付用ネジ4本を本締めします。
<-- 今回は運動性能とパワーアップを重視し、モーターはオプションのブラシレスモーターを搭載しています。また、バッテリーについては、以前は11.1V(3セル)-2100mAhのLiPoを使用していましたが、現在このバッテリーはEPキャリバー400のテストに使用しているので、軽量化も兼ねて今回は11.1V(3セル)-1320mAhのLiPoを使用することにしました。
 バッテリーが2100mAhのLiPoに比べて60g程軽くなるので、重心を合わせるにはバッテリーの搭載位置を以前よりもかなり前方にする必要があります。このため今回はバッテリーを前方に搭載するための板(赤い板)をフレーム底部に取り付けて、この板にマジックテープでバッテリーを固定することにしました。


 エルロンとエレベーターのリンケージについては、シャフトドライブの時と全く同じ状態で使用でき、再調整する必要はありません。サーボの取付け位置が若干ずれた場合でも、プロポのサブトリムで充分対処できる範囲です。
 ラダー用のリンケージロッドの長さだけは、今回再度調整し直しました。
 またピッチについては、コレクティブピッチロッドをピッチレバーショイントのストッパー部分に取付ける際に、ストッパー位置が以前と異なる場合には、再度プロポ側でピッチカーブを再調整する必要があります。
 R/Cメカ搭載〜リンケージ方法については、以前のシャフトドライブ方式の場合と何ら変わることはありません。
CLIP400の製作とフライトのページをご覧ください。
▲アンプはフレーム左側面に固定。ビニール紐でフレームに縛り付けた。
ラダー用のリンケージロッドは、ラダーのサーボホーンからできるだけ真っ直ぐにできるように、クランプ式のパーツ(電気配線用のもの)を使用してロッドのチューブをフレームに固定している。
▲テールロックジャイロ JR G410Tを例のごとくフレーム底部に両面テープで貼り付けた。
▲ベルトドライブ方式に変更したCLIP400
 モーターをブラシレスモーター変更に伴い、メインローターはカーボンローターを使用することにしました。
 スピードコントローラーはタマゾーのM2512-3Heliを使用。
 ラダー用のサーボはヨシオカのAtom54サーボを使用。
 その他のサーボはクラフトるうむのC0816を使用、受信機は同じくクラフトるうむのSmartRX8を使用しています。
 キャビンやカーボンローター、TP1320C-3S(11.1V-1320mAh)バッテリーを搭載した状態の全備重量は、520gで仕上がりました。

※このページの内容はワイアール模型の著作物です。いかなる形でも全部、一部を問わず配布、複製、その他の商用利用を禁じます。

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