めざせ単独飛行!
その2. ラジコンにかかるお金は?

電動ヘリの場合は?

【飛行までに必要な参考価格】

 電動ヘリを飛ばすには表11に挙げたものが最低限必要です。電動ヘリの場合は飛行機に比べるとあまり種類が豊富ではありません。しかし、騒音もなく、エンジン機に比べ小型なので、ホバリング飛行程度でしたら室内で飛行練習できる点が最大のメリットです。電動ヘリなら室内でいつでも練習できるので、屋外で飛行できる場所が近くにない方にはお勧めです。
 ここでは電動ヘリで最も種類の多い540クラスのキットと完成機フルセットの場合を例に説明させて頂きます。540クラスのヘリの大きさは全長約80cm、メインローター径が89〜97cm、重量は1.25〜1.6kg程度で、32クラスのエンジンヘリより一回り小さいサイズです。また、今までのヘリとは全く構造、サイズ共に異なる画期的な超小型室内電動ヘリもとりあげてみました。このへりはキーエンス社製のレボリューターという電動へりで、現在、市場に出回っているものの中では世界最少のラジコンヘリです。大きさも、全長29cm、メインローター径が35cm、重量はわずか100gと非常に小型軽量なもので、ローターの材質も発泡スチロール製のため、室内でも安全に飛行させることができます。
 540クラスの電動ヘリについてはメーカーがキットも用意しているので、参考のためにキットの場合も試算してみましたが、電動ヘリで入門する場合は周辺パーツの入手性や価格を考えると、最初はフルセットを購入した方がよいように思います。また、キーエンスのレボリューターにはキットは用意されていないので、フルセットのみの価格を記載しました。
 表11に記載した価格はメーカーの標準小売価格をベースにしています。ただ、表11の価格は絶対的なものではなく、あくまでもだいたいこの程度というレベルですので、参考として、ご覧頂ければと思います。 

540クラスの電動ヘリ キーエンス社のレボリューター

表11 電動ヘリに必要なもの
アイテム 価格(定価ベース参考価格)
540クラス
キット
の場合
540クラス完成機
フルセットの場合
超小型室内電動ヘリ
完成機フルセットの場合
機体 機体 \38,000〜\49,000 \110,000〜\145,000 \48,800〜\55,800
メインローター&テールローター
リンケージパーツ(プッシュロッド・ホーンなど)
モーター
プロポ 送信機(4ch〜6ch))・受信機
・サーボモーター×3〜4個
\45,000〜\48,800
ジャイロ \13,800
モーターコントロール・アンプ \8,000〜\14,800
バッテリー ニッカドバッテリー \6,000〜\8,800
ニッカド急速充電器(放電器付がベター) \3,400〜\9,000
12V鉛蓄電池&充電器 \5,000〜\10,000 \5,000〜\10,000 不要
合計金額 \119,200〜\154,200

実際には
\95,400〜\123,400
くらい?
\115,000〜\155,000

実際には
\92,000〜\124,000
くらい?
\48,800〜\55,800

 表11の合計金額の欄は各アイテムの定価を単純に合計した金額と実際にお店でご購入する際の金額の2通りの価格を記載しました。最近は、全てのラジコン用品を定価で販売しているお店もそう多くはないと思います。物にもよりますが、実際にはだいたい定価の7割〜9割くらいのお値段で購入できると思うので、ここでは定価の約8割のお値段を記載しました。 (フルセットの場合は、定価の6割以下で販売しているお店もあります。)超いい加減どんぶり勘定です!(^^;) ただし、キーエンスの超小型室内電動ヘリに限っては、定価のみを記載しております。ちなみに、消費税は考慮していないのでご注意ください
 表11の540クラスキットの場合のプロポはセットの価格が定価で5万円(ジャイロは含まない)までの初心者〜中級者用のプロポを想定して価格を記載しています。この場合、サーボは4個付のセットです。また、変調方式もPCM(Pulse Code Modulation)方式の信頼性が高いものを選定しました。
 ジャイロはヘリの機首方向がメインローターの回転により左右に振れるのをセンサーで検出して、一定方向を維持できるようテールロータのピッチを自動的にコントロールするためのもので、ヘリを飛行するには必ず必要なものと考えてください。2〜3万円以上する高価なものもありますが、ここでは電動ヘリに手頃な1万円代の安価なものを取り上げました。
 また、メーカーのフルセットに付属している急速充電器などは簡易的なものが多いのですが、540クラスのキットの場合の試算では放電機能付の充電器まで考慮しました。電動の場合は、バッテリーの管理が非常に重要になるため、できれば放電機能付の充電器を最初から用意されることをお勧めします。というのは、ニッカドやニッケル・水素バッテリーにはメモリ効果と呼ばれる特有の性質があって、浅い放電後(充分に使用しないうちに)に再充電した場合、見かけ上容量が減少し、充電してもすぐに電池がなくなってしまうといった現象が起こります。これは、深い充放電を数回繰り返し行うリフレッシュ作業によりバッテリーを回復できますが、このリフレッシュ作業を行うには充電器に放電機能が備わっていると非常に便利です。また、満充電のまま長期間バッテリーを放置すると、バッテリーの特性が著しく悪化する場合があるので、ニッカドバッテリーを保存する場合は前もって放電しておくことが必要となります。
 表11の試算ではニッカドバッテリーは1個分しかみていませんが、回数多く飛ばしたい方はもう1個か2個バッテリーを用意した方がよいでしょう。いくら急速充電でも充電が完了するには30〜60分くらいは必要なので、予備のバッテリーがあれば、フライト中にもう1個のバッテリーを充電しておくことができ、効率よくフライトができます。バッテリーとしては8.4V−1800〜2400mAhのものが最適です。
 12Vの鉛蓄電池はニッカドバッテリーを充電するための充電器用の電源として使用します。容量的には7〜10Ah程度あれば充分です。これがなくても、車のバッテリーなどから電源供給すればこと足りますが、これからラジコンを長くやろうと思っているのでしたら、高価なものでなくてもいいので1つは用意しておいたほうがよいでしょう。カー用品屋さんや電気屋さんなどで探せば安価なものが入手できると思います。キーエンスの超小型室内電動ヘリの場合は、セット付属の充電器が家庭用ACコンセントから電源供給するタイプなので、12Vの鉛蓄電池は不要です。(基本的に室内で飛行するのが前提となってため)
 ご覧のとおり、540クラスの電動ヘリの場合はエンジンヘリよりは安価に始めることができます。
 また、キーエンスの超小型室内電動ヘリでは5万円前後と破格で全てが揃い、いつでも室内で飛行できるのが魅力です。さらに、家庭用ACコンセントから有線で電源を供給するセットも用意されており、電池切れを気にすることなく30分の連続フライトも可能です。もちろん、バッテリー搭載による無線フライトもできます。  

【メンテナンス&維持費な

 ヘリの場合、回転する箇所が多く、動く部分全てが消耗品ともいえなくもないのですが、かといって1年や2年で全てがダメになる訳でもありません。実際は丁寧に扱っていれば、墜落させない限り2年くらいは大丈夫です。しかし、フライト毎に各部を点検し、ガタがきている箇所を見つけたら、安全のためにもすぐに部品を交換する必要があります。
 表11に挙げたものを買い求めれば、とりあえず電動ヘリのフライトはできますが、そういつまでもというわけにはいきません。特に、電動ヘリの場合、飛ばし方や飛行総時間にもよるのですが、他の部品に比べるとモーターの寿命が短く、モーターは消耗品と思ったほうがよいでしょう。また、ヘリの大きな特徴は、飛行機のように貼ったり、削ったりすることで修理ができない点です。そのほとんどは壊れた箇所のパーツを交換する必要があります。もちろん、墜落で曲がったマストを元に戻したり、割れた尾翼を接合することもできないことはないのですが、ヘリの場合は非常に高速で回転する部分が多く、いい加減な修理ですと振動がでたりするだけでなく、かえって危険です。よほど自信のある方以外は、へりのパーツを修理して再利用することはお勧めではありません。ですから、ヘリの場合は基本的にパーツを新品に交換することで修理するとお考えください。従って、修理には少々お金が必要ですが、不具合箇所さえ見つけられれば、比較的簡単に短時間で修理ができます。また、部品交換するわけですから、いつまでも新品同様の外観、性能を維持することができます。キャビンなどの外観はともかく、少なくとも性能だけは新品と同じ状態にいつも維持するようにメンテナンスしていないと大変危険ですので、フライト前のチェックは必ず行うようにし、少しでもガタがきていたり、亀裂が入っている箇所を見つけたら、フライトは見合わせるようにして頂きたいと思います。
 ヘリを上空飛行中にまともに墜落させてしまった場合は、もう1機キットを購入しようかどうしょうか?と迷うくらい修理代が必要な場合もまれにはありますが、通常のホバリングの練習中に墜落させるくらいなら壊れる箇所もだいたい決まっており、そう修理代がかかることはありません。
 
表12 電動ヘリの場合の修理代(ホバリング中に墜落時、540モータークラス)
メインローターブレード(木製の場合) 2,000円〜4,000円
フェザリングスピンドル 300円〜1,000円
メインマスト 約 500円
リンケージロッド 500〜600円
スタビコントロールアーム 約 300円
スタビライザーバー 約 400円
テールローターブレード 400円〜600円
テールブームパイプ 約 700円
テールロータードライブベルト 約 1,100円
場合によっては
テールローターシャフトや
テールハウジング、スキッドなども交換
500円〜1,600円
合計金額 6,700〜10,800円

実際には

4,700〜8,700円
くらい?

 表12は540クラスの電動ヘリをホバリング中に墜落させた場合に、必要な修理代を試算した結果です。もちろん程度にもよるのですが、だいだい1万円までで修理できる場合が多いようです。
 また、キーエンスの超小型室内電動ヘリの場合ではメインローターとテールローターがそれぞれ3組セットになったローターセット(¥3,000)を予備として用意しておく程度で、通常の墜落程度でしたら対処できると思います。たまには、ボディ(¥3,800)の交換が必要になるかもしれませんが?
 次に、消耗品についてですが、定期的に交換が必要になるものを表13に挙げてみました。はっきりしたバックデータがあるわけではありません。経験と独断と偏見により、時期がくれば交換するする必要があると考えられるものを挙げたに過ぎません。あくまでも参考とお考えください。

表13 電動ヘリの場合の消耗品(独断と偏見による)
アイテム 540クラス電動ヘリの場合 超小型室内電動ヘリの場合
ニッカドバッテリー 上手に管理していれば、2〜3年以上は使用できるでしょう。2本バッテリーを持っているとして1年当たり6000円〜8800円程度かな? 2〜3年くらいは使用できるでしょう。
2年で交換するとして、1年当たり1,750円程度?
有線フライトのみであれば、バッテリー代は不要!
モーター フライト回数にもよるが、半年〜1年くらいは使用できるでしょう。1年で当たり4000円程度。 フライト時間にもよるが、1年くらいは使用できるでしょう。メイン&テールモーター合わせて1年で当たり3,300円程度?
鉛蓄電池 2年〜3年はもつでしょう。2年で5000円程度かな? 不要(充電はAC電源で行うため)
ランニングコスト 上記の消耗品を1年当たりに換算すると、7,600円〜11000円くらい? 上記の消耗品を1年当たりに換算すると、5,000円くらい?有線フライトのみであれば消耗品はモーターくらい。

 表13のように年間1万円までで楽しめる電動ヘリはとても経済的です。本来はこれ以外にバッテリーを充電するのに使う電気代も考慮するべきですが、電気はおうちの人には内緒で使用させてもらうことを前提にしました。母上には電気代のことは触れないでおきましょう!実際、たいしたことはないと思うので...

1.エンジン飛行機の場合 2.電動飛行機の場合 4.エンジンヘリの場合
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