| めざせ単独飛行! | |
| その2. ラジコンにかかるお金は? | |
2.電動飛行機の場合は?
【飛行までに必要な参考価格】
電動プレーンを飛ばすには表4に挙げたものが最低限必要です。ここでは、電動で飛行機入門する方に手頃なモータークラスとして、280〜550クラスの高翼トレーナー機を代表に取り上げ、説明させて頂きます。また、表4に記載した価格はメーカーの標準小売価格をベースにしています。ただ、表4の価格は絶対的なものではなく、あくまでもだいたいこの程度というレベルですので、参考として、ご覧頂ければと思います。
電動プレーンの場合もエンジン機の場合と同様に各模型メーカーからバルサキットが用意されています。ただ、バルサキットを組み立て飛行するには様々なパーツを買い集めてくる必要があるのですが、まだ、電動用のパーツなどは充実度という点ではエンジン模型にはかなわないのが現状です。しかし、最近は電動用のパーツの種類も増え、充実してきいることは確かですので、電動プレーンをバルサキットで始めることも充分可能となりました。エンジン機のページでも同じことを書きましたが、最近は電動プレーンもエンジン機と同様に半完成機や完成機と呼ばれている安価な機体が多く出回っているので、バルサキットを製作して飛行機に入門する方はそう多くないかもしれません。しかし、製作するのが好きな方や将来チャレンジしたい方の参考にバルサキットの場合も記載しました。手間はかかりますが、飛行機の構造やしくみを理解するにはバルサキットを製作するのも良い方法です。何よりも、自分が手間暇かけて製作した飛行機が大空を舞えば、飛ばす喜びも倍増するに違いありません。時間がとれるようでしたら、ぜひ、チャレンジしてみてください。また、バルサキット以外の例としては、電動では定番ともいえる半完成機や完成機で、飛行するために必要なものが全て揃ったフルセットの場合とキットの場合を取り上げ解説したいと思います。
400クラスバルサキットの機体 400クラス半完成機 550クラス半完成機
表4 電動飛行機に必要なもの アイテム 価格(定価ベース参考価格) バルサキットの場合
(3ch仕様)
モーター400クラス
半完成機や完成機
キットの場合
(3ch仕様)
モーター280〜550クラス
半完成機や完成機
フルセットの場合
(2ch〜3ch仕様)
モーター280〜550クラス
機体 バルサキットや半完成機などのキット \15,000〜\16,000 \15,000〜\20,000 \36,000〜\50,000 リンケージパーツ(プッシュロッド・ホーン・ヒンジなど) 被覆用フィルムなど \2,500 主翼取付け用ゴムバンド \300 タイヤ・タイヤストッパー \850〜\1,200 パワー
ユニット280〜550クラスモーター この例では
キットに含まれるモーターギャダウンユニット プロペラ・スピンナー プロポ 送信機(2ch又は4ch〜6ch))・受信機
・サーボモーター×2個\24,000〜\36,000 \24,000〜\36,000 モーターコントロール・アンプ \5,000〜\8,000 \5,000〜\8,000 バッテリー ニッカドバッテリー \3,200〜\5,000 \3,200〜\5,000 バッテリーコネクター \200〜\600 \200〜\600 ニッカド急速充電器(放電器付がベター) \3,400〜\9,000 \3,400〜\9,000 12V鉛蓄電池&充電器 \5,000〜\10,000 \5,000〜\10,000 \5,000〜\10,000 その他 接着剤等(エポキシ接着剤・瞬間接着剤) \1,000〜\1,500 \1,000 \1,000 合計金額 \60,450〜\90,100
↓
実際には
\48,000〜\72,000
くらい?\56,800〜\89,600
↓
実際には
\45,000〜\72,000
くらい?\42,000〜\61,000
↓
実際には
\33,000〜\49,000
くらい?
合計金額の欄は各アイテムの定価を単純に合計した金額と実際にお店でご購入する際の金額の2通りの価格を記載しました。今日に至って、全てのラジコン用品を定価で販売しているお店もそう多くはないと思います。物にもよりますが、実際にはだいたい定価の7割〜9割くらいのお値段で購入できると思うので、ここでは定価の約8割のお値段を記載しました。 超いい加減どんぶり勘定です!(^^;) ちなみに、消費税は考慮していないのでご注意ください!
表4のバルサキットと半完成機・完成機キットの場合はモーターのスピードコントールとラダー、エレベーターの3系統を操作できる3ch仕様で、プロポには定価で¥36、000を上限に4ch〜6chのもので試算しました。一方、フルセットの方は、エレベーターとラダーの2系統しか操作できない2chのプロポ仕様のものが含まれています。合計金額だけ見るとフルセットのほうが1万円以上も安いように思いますが、実際はプロポが2ch仕様でアンプ(モータースピードコントローラー)も付いていないなど、同じ条件での比較ではないため、このように金額に大きな開きがでてしまいました。
メーカーの用意しているフルセットには上記のようにアンプの付いていない2ch仕様のものもあり、価格設定もかなり安いのでこれで飛行機を始めるのも1つの方法です。しかし、アンプが付いていないということは、モーターのパワーコントロールができないということなので、飛行中はフルパワーでモーターが回転し続けることを意味してしています。つまり、バッテリーが無くなりモーターが停止(オートカット)してからでないと着陸させることができないわけで、その時点で充分な高度が無かったりすると、目的の場所に機体を誘導するのが難しくなり、ついには失速→墜落というような事態も起こりやすくなります。一方、これにアンプを追加して3ch仕様に改造すれば、中速域でのフライトが可能になり、さらにフライト時間を延長することができるだけでなく、モーターのリニアなスピードコントロールができるため、飛行速度の調節が可能になり、着陸も非常に楽に行うことができるようになります。ですから、予算的に余裕があるのでしたら、最初からアンプ仕様で飛行することをお勧めしたいと思います。その方が、今後、上級者向の機体やエンジン機を飛ばす場合でも違和感なくフライトに望めると思います。
また、メーカーのフルセットに付属している急速充電器などは簡易的なものが多いのですが、バルサキットと半完成機・完成機キットの場合の試算では放電機能付の充電器まで考慮しました。電動の場合は、バッテリーの管理が非常に重要になるため、できれば放電機能付の充電器を最初から用意されることをお勧めします。というのは、ニッカドやニッケル・水素バッテリーにはメモリ効果と呼ばれる特有の性質があって、浅い放電後(充分に使用しないうちに)に再充電した場合、見かけ上容量が減少し、充電してもすぐに電池がなくなってしまうといった現象が起こります。これは、深い充放電を数回繰り返し行うリフレッシュ作業によりバッテリーを回復できますが、このリフレッシュ作業を行うには充電器に放電機能が備わっていると非常に便利です。また、満充電のまま長期間バッテリーを放置すると、バッテリーの特性が著しく悪化する場合があるので、ニッカドバッテリーを保存する場合は前もって放電しておくことが必要となります。
12Vの鉛蓄電池はニッカドバッテリーを充電するための充電器用の電源として使用します。容量的には5〜8Ah程度あれば充分です。これがなくても、車のバッテリーなどから電源供給すればこと足りますが、これからラジコンを長くやろうと思っているのでしたら、高価なものでなくてもいいので1つは用意しておいたほうがよいでしょう。カー用品屋さんや電気屋さんなどで探せば安価なものが入手できると思います。
表4の試算ではニッカドバッテリーは1個分しかみていませんが、回数飛ばしたい方はもう1個か2個バッテリーを用意した方がよいでしょう。いくら急速充電でも充電が完了するには20〜45分くらいは必要なので、予備のバッテリーがあれば、フライト中にもう1個のバッテリーを充電しておくことができ、効率よくフライトができます。
【メンテナンス&維持費など】
表4に挙げたものを買い求めれば、とりあえず電動プレーンのフライトに望むことはできます。次は電動プレーンにかかるランニングコストについてですが、電動の場合は表4の初期投資さえすれば、エンジン機のように燃料を消費するわけではないので、かなり安くすることができます。
表5の試算ではニッカドバッテリーの寿命を2〜3年としましたが、実際には2年経ったからといってバッテリーを新調しようとするのではなく、フライト時間やパワーに衰えを感じてからバッテリーを買い換える場合が普通ですから、バッテリーの管理のやり方によってはさらに寿命は延ばすことも可能です。また、人によっては、最初に買ったバッテリーでは満足ができず、すぐに高性能、大容量のバッテリーを購入する場合もあるでしょう。ですから、2〜3年というのはだいたいの目安とお考えください。
バッテリー以外に考えられる消耗品についても表5に挙げてみました。すごくいい加減ですが、独断と偏見で1年当たりのランニングコストを試算すると、6400円〜11000円程度という結果になりました。あくまでも参考の参考です。これをエンジン機の場合(独断と偏見による試算額:18000円〜21000円)と比較するのは無謀かもしれませんが、電動は経済的であることは確かのようです。
表5 電動飛行機の場合の消耗品(独断と偏見による) ニッカドバッテリー 上手に管理していれば、2〜3年以上は使用できるでしょう。2本バッテリーを持っているとして1年当たり3000円〜5000円程度かな? モーター フライト回数にもよるが、半年〜1年くらいは使用できるでしょう。1年で1000円〜2000円程度。 プロペラ 基本的には消耗品ではないが、よく地面を叩いたりして先端が欠けることがあるので常に予備を1,2枚用意しておこう!逐次交換 2枚で700円〜1500円程度(1年で2枚くらいはダメにするかも?) 鉛蓄電池 2年〜3年はもつでしょう。2年で5000円程度かな? ランニングコスト 上記の消耗品を1年当たりに換算すると、6400円〜11000円くらい?
表5の試算はあくまでも、機体が無傷で、墜落などもしない場合のランニングコストです。このクラス(280〜550クラス)であれば、エンジン機に比べると機体重量も軽いので、万一墜落しても比較的軽傷で済みます。ほとんどは接着したり、貼ったりという作業で修理ができるので、修理にお金がかかることはほとんどありません。発泡スチロール製の機体の場合は、損傷がひどいと、主翼や胴体を丸ごと交換したほうが修理する手間が省けるだけでなく、重量オーバーもなく、このほうが飛行特性に影響しないでしょう。まるごと交換する場合であれば、主翼や胴体などはそれぞれ3000円〜5000円くらいで入手できると思います。
墜落時に機体以外ではプロペラやモーターが壊れる場合もたまにはあるでしょうが、それ以外はたいがい大丈夫な場合が多いようです。だからといって、日頃の点検は怠ないでくださいね!異常があれば飛行を見合わせ、修理してからフライトに望むようにしてください。
【2機目以降は?】
最初に購入した機体が、不意の墜落にみまわれ、大破してしまった場合は、根気よく修理するか、いさぎよく2機目を購入することになります。 また、幸運にも墜落することなく、1機目の飛びに飽きがきてしまった場合にも、2機目を購入することになります。
2機目以降は最初に購入した送信機や、バッテリー、充電器などがそのまま利用できるので、基本的に必要なものは表6に挙げた通り、機体そのものと機体に搭載するものに限られてきます。ただし、ニッカドバッテリーだけは、フライト毎に充電済みのものに載せかえるのが普通なので、機体が替わっても、同クラスのモーターで、セル数(バッテリーパックを構成している電池の数)も同じなら、バッテリーは新たに購入する必要はありません。エンジン機の場合で例えるなら、機体が替わっても、燃料はそのまま以前のものが利用できるのと同じです。最初に購入した機体の損傷がひどく、今後飛ばさないつもりであれば、モーター、受信機、サーボ、受信機用バッテリーなどを積み替えれば、これらは新たに購入する必要もないでしょう。 ですから、2機目以降はさほどお金をかけずに続けていくことができると思います。1機目で充分飛ばせるようになった方は、ステップアップもかねてエルロン仕様のスポーツ機やスタント機などのよりハイパフォーマンスな機体を2機目に選ぶのもよいでしょう。ここでは2機目はステップアップしたい方のために、手頃な280〜550クラスのエルロン仕様の半完成機を例に試算してみました。
280クラス半完成機 550クラス半完成機
表6 2機目以降に必要なもの(とりあえず280〜550クラス半完成機で試算) 機体 半完成機や完成機など \18,000〜\20,000 リンケージパーツ(プッシュロッド・ホーン・ヒンジなど) 燃料タンク タイヤ・タイヤストッパー パワー
ユニット280〜550クラスモーター モーターギャダウンユニット プロペラ・スピンナー ニッカド
バッテリーニッカドバッテリー \3,200〜\5,000 バッテリーコネクター \200〜\600 プロポ 送信機を除く受信機・サーボモーター×3個 \22,000〜\28,000 モーターコントロール・アンプ \5,000〜\8,000 合計金額 \48,400〜\61,600
↓
実際には
\38,500〜\49,000
くらい?
最初に購入したニッカドバッテリーを2機目も利用できる場合は、バッテリー代の\3,200〜\5,000とコネクタ代の\200〜\600が不要になるので、実際の購入価格では\36,000〜\45,000程度に抑えることができます。また、さらに最初に購入した受信機やサーボ、モーターアンプなども載せ変え再利用する場合には、機体のみを新調すればよいので、\18,000〜\20,000くらい用意すれば、2機目に移行できるでしょう。
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